スポーツ中のアキレス腱断裂

2016-04-17

区民バドミントン大会で医務班としてのお手伝いを長年させて頂いていますが、年に1回程度の頻度で発生するケガが、アキレス腱断裂です。足を一歩前に踏み込んだ時やジャンプからの着地の時など発生原因は様々ですが、瞬発的な動きの中で足関節の背屈が強制され、ふくらはぎの筋肉の急激な収縮力なども加わってアキレス腱へ強い負荷が掛かり、腱が切れてしまうのです。こうした突発的なアキレス腱断裂の場合、部分的に切れる…というケースよりも完全断裂の方が圧倒的に多いのが特徴です。

アキレス腱断裂を引き起こすその他の要因としてはやはり「加齢によるアキレス腱そのものや周辺の筋肉の経年劣化」というのもあるかと思います。歳を重ねると共にふくらはぎ(腓腹筋)が徐々に硬くなって伸びが悪くなり、人によっては競技の特性で脚の左右で比べても硬さに差が出ている状態となってしまっているのですね。しかも受傷の直前まで痛み自体は殆ど無かったりするので、そうした変化に気づくことなく激しいスポーツを続けてしまっている…というパターンが多いのではないでしょうか。

腱断裂というのは他のケガ(骨折や捻挫)と同じようにアクシデントで発生するものなので完全に予防出来る手立ては無いのですが、それでも上記のように元の原因となる腱や筋肉の経年劣化を日頃からのケアによって最小限に止めて良い状態に保つことは十分に可能です。ストレッチ等で筋肉の柔軟性を高めて本来の足の可動域を保ち、身体の疲労はなるべく早い段階で取り除いてゆきましょう。

尚、万が一スポーツの現場で腱が切れてしまった場合の処置ですが、出来るだけ足首を伸ばした態勢を保ち、医療機関への搬送…となるのが一般的です。その後、手術で縫合処置をするか手術をしない保存療法になるかは、患部の状態や受傷された方の生活環境によりけりでの判断となります。現在ではどちらの治療法を選択した場合でも回復期間そのものに大きな差は生じないと言われていますが、ギプスや簡易固定による固定期間、その後のリハビリ方法に若干の差が出てくるので、治療を受ける前によく担当の先生と話し合っておくことが大切です。

正しいリハビリテーションによって筋力や腱の強度が戻りスポーツに完全復帰出来るのは、かなり早い人で3ヶ月後。一般的には5~6ヶ月後というのが目安かと思います。後になって再断裂といった二次損傷を起こさぬために、最後まで焦らず計画通りに治療とリハビリを続ける必要があります。

院長:本多

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