クールダウン

スポーツの秋もたけなわ、学校の部活動から市民スポーツまで様々な競技で、試合が目白押しの頃合いではないかと思います。
この時期によくありがちなのが、試合を1週間後に控えたような大事な期間の中でのケガ・・・。せっかく練習を重ねてきたのにツラいことですよね。もちろんケガはアクシデントなので起こるべくして起こってしまいます。
しかし完全に予防できないものかというと決してそんなこともありません。

よく治療の中で選手の皆さんに 『ウォーミングアップはやっているでしょうが、終わった後のクールダウンはしていますか?』 と伺うことがあります。ところがかなり高い確率で皆さん、あまり熱心にはやっていません(苦笑)。体温を高めて運動しやすい状態にするウォームアップと同様に、運動後に行なうクールダウンにもしっかりした目的があります。
その一番は運動によって高まりすぎた体温を元に戻すこと。言い換えればオーバーヒートになっているエンジンの熱を意識的に冷ましてゆくことです。

人間は体の機能自体で高まった熱を下げてゆくことも出来ますが、それには体内のエネルギーをある程度使い、消耗させてゆくことになります。クールダウンでストレッチや軽いジョグ、アイシングなどをすることでそうした機能を 【省エネ】 することができるのです。それが翌日に疲労を残さず、ひいてはケガや障害の予防にも繋がってゆくこととなります。運動直後の2~3分のストレッチは翌日の15分に相当するとも言われます。痛みやハリのある箇所へのアイシングも有効です。万全のコンディションを保つために、ぜひ足りていない方は取り組んでみてくださいね。