スポーツと食事

学生のスポーツ選手を治療する際などに、『キチンとご飯食べてる?』といった話をすることがタマにあります。1つのケガがなかなか治り難かったり、アチコチとケガや障害を繰り返す場合などは、意外とこうした食事方法に原因の一端が隠されていたりすることがあります。

特に中学・高校の年代では同じ学年でも体格にバラつきがあり、偏食や不規則な生活習慣、疲労等で思うように(消費される分だけの)カロリーの摂取が出来ていない場合もあろうかと思います。

激しい運動を日々こなすスポーツ選手が1日に摂取しないといけないタンパク質の量は体重1kgにつき1.5~2gです。すなわち60kgの人なら90g~120gの摂取が必要です。タンパク質は筋肉その他、ボディを造り上げる一番の構成要素ですし、ケガや障害を体の中から回復させる大きな栄養源です。また、ご飯などの糖質類はガソリンの役割りですから体力を養うにはやはり充分な摂取が必要ですし、ビタミンや鉄分、カルシウムその他のミネラル類もバランス良く摂らないと新陳代謝が滞ってしまいます。

当たり前のことですが、食事が偏っていたり摂取量が足りないと、すなわちそれはスポーツをする上での頑丈な体作りや痛みからの回復に大きな支障をきたしてしまいます。『食事も大切なトレーニングの一環』 と考えて頂き、ぜひ思い当たる皆さんは、今一度見直されてみてくださいネ。