熱中症対策

先日も書きましたが、再び熱中症予防の啓蒙を記しておきます。

お盆前後は毎年のように猛暑になるものですが、今年も厳しい暑さが続いています。特に、ここ数日は全国的に高温注意報が発令され、この横浜でも熱中症で倒れてしまった方々のニュースが伝えられています。もう水分補給の必要性については殆どの方が理解されていると思いますが、改めて少し詳しく説明いたします。

人間の体の中の6割前後は水分で出来ています。その水分には栄養素や老廃物の運搬と、体温の調節といった2つの働きがあります。体は発汗によって体温の上昇を防いでいますが、発汗量が体重の3%を越えると運動能力が低下してゆきます。炎天下や高温・多湿の環境下では脱水症状を起こしやすいので、随時水分補給をしてゆく必要があるのです。

飲み方としてはやはりイッキにがぶ飲みするのではなく、時間を決めてこまめに飲む方が体に適しています。のどが渇く前に飲んでおくのです。スポーツドリンクは体に必要な塩分も同時に摂取できるので大量に汗をかく夏場の水分補給に向いていますが、毎日朝から晩まで飲み続けると糖分も過剰摂取してしまうので注意が必要です。適度に水やお茶などと飲み分けてゆく方が良いでしょう。また、ペットボトルのラベルを見れば書いてありますが、市販のスポーツドリンクの糖分は6%前後の物が多いようです。細胞への浸透圧が体液と同程度になる3%以下になるよう、水で2倍程度に薄めたりすると良いようです。尚、スポーツドリンクを飲まない方は、お塩を時々舐めたりして適度に塩分補給も行なって下さいね。

あまり暑い暑いと言いたくありませんが、9月の彼岸の頃までとしてもあと少なくとも1ヶ月以上はこの暑さは続きます。水分補給だけでなく自分自身でその日の体調をしっかりと見極め、対策を講じてゆくことが大切です。今しばらく気をつけてゆきましょう!