ランニング障害について

現在、ランニングは一時期のブームを越えてすっかりスポーツ文化として日本人の中に定着してきたように思えます。1年間の毎週末、全国のどこかでマラソン大会が開かれていますし、あの東京マラソンは毎年のように当選確率が10人に1人という激戦区。2015年3月にはいよいよ横浜でも大型のフルマラソン大会が開かれますね。健康志向の一環として、無理なく楽しみながら体を鍛えられ、自分自身の目標をそれぞれに設定出来るという点でもランニングは理に適ったスポーツだと思います。私自身も以前ほど頻繁にマラソン大会には参加しなくなりましたが、仕事終わりに夜風を浴びながら走る爽快感が好きで、ボチボチと続けております。

さて、ランナーの方々の中には足の故障に悩まされる方も数多くいらっしゃると思います。代表的な痛みとして、足底腱膜炎、アキレス腱炎、シンスプリント、腸脛靭帯炎等々。これにその他の足や膝、腰などの様々な関節痛、筋肉の痛みを加えると症状は無数に存在します。ゼロか100かで極端に結論付けることは出来ませんが、捻挫などの突発的なアクシデントを除き、その故障の殆どは、過剰な使い過ぎや走る際のフォームの崩れ、そして足底のアーチの崩れやO脚などのアライメント不良に起因するものと考えられます。要するに使い方的にも体型的にも 「バランスが悪い」 ということになるのです。

ですので、そうした痛みを治してランニングに復帰する際には、本来の柔軟性や筋力を取り戻すことはもちろん、改めて正しいフォームを習得することも大事な要素になってゆきます。痛くなった原因が変わらなければ、また同じように走れば同じように痛くなる可能性が高いのですから・・・。あと、定期的にシューズ底面のソールの減り具合を左右見比べておくことも大切です。あまりにも減り方に左右差がある場合は要注意。そしてすり減ったシューズを使い続けることも故障の一因となりますので、このあたりもよく見ておく必要がありますね。

その他の足の故障の様々な要因、症状の治し方については治療でいらした方には十分にご説明させて頂きます。お気軽にご相談ください。