スポーツシューズについて

スポーツで主に下半身の関節・筋肉等を徐々に痛めてしまう場合、その原因はストレッチ不足や筋力の左右前後のアンバランスであったり、或いはフォームの問題であったりと、様々に存在するものです。
そんな中で比較的見落としがちなのはシューズそのものが痛みの原因になることです。
皆さんはご自分の足に合ったシューズを履いていますか?

走る時、ジャンプして着地する時、様々なステップを踏む時、足はシューズの中で前後に重心移動をします。
その際にご自分の足の長さ+1.0センチサイズ程度のシューズであればその重心移動がスムーズに行なえるのですが、逆に足の長さとピッタリ同じシューズでは足の指先までがキチンとバランス良く荷重できる余裕がなくなり、別の箇所に負担を掛けすぎることとなってしまいます。
そして様々な障害が起こりやすくなるのです。
また、アウトソール(シューズの裏側のゴム)が踵の部分などで著しく磨り減ったものなども要注意。
既に本来の吸収力が無くなっている状態なので、交換すべき時期かもしれません。
その他だと、初心者ランナーの方が上級者向けの軽量化シューズをイキナリ履いて走ることで、故障を起こすケースなどもあります。

理想的には踵と横サイズが足とぴったりフィットし、縦サイズが上記したように+1.0~1.5センチの余裕があるもの(+0.5センチでは場合によっては足りないこともアリ)。
そして中敷(インソール)も足の形状に見合ったスポーツタイプの物に組み替えられれば尚、良いでしょう。
スポーツで足の痛みが繰り返される方、なかなか治りにくい痛みをお持ちの方はぜひご参考にされてみてください。(当院でも医療用のインソールを扱っております)