ご通院される患者さんに 『あとどのくらいで治りますか?』 とご質問を受けることは、当然ながらよくあることです。

予後の見通しはその患者さんの体力(回復力)、生活・仕事上での環境、或いはどの程度治療に専念出来るかなどで総合的に判断しますが、回復のスピードは人によって異なりますので、その人その人で状況を見極める必要があります。最初から 【足の捻挫なら1週間、突き指なら10日間】 などと決まっているわけではもちろんありません。

それと同じく、スポーツで痛めたケガの場合に 『どのくらい練習を休まなければならないか』という話し合いを患者さんとすることも多々あります。この 『休み方』 もいろいろなのです。骨折などの重傷では数週間の安静期間が必要ですし、それを選手の皆さんもほとんどがご理解して頂けます。問題はそれ以外のケガやスポーツ障害。スグにでも復帰したい選手の立場からすると、悠長にいつまでも休んではいられない事情もよく分かります。しかしこれも症状が重いものから軽いものまで様々あり、その選手の回復状況も異なるので一律に同じではないのです。

そうした場合の大まかな目安として、『我慢して痛いのに無理に動かすのはやめてください。でも痛くなければ少しずつ動かし始めても大丈夫です。』 と基本的にはお答えしています (※例外もアリ)。痛みが出る、ということは体自身が 『それ以上のことをするな』 と訴えている重要なサインです。なのでただ痛みを我慢するだけに終始する動作は体にとって何のメリットもありません。ですが痛みが弱まり、ある程度動かせるようになればその時の状況に合わせた動きを徐々に始めてゆくことで、回復を早める効果も出てきます。これが 【リハビリテーション】 の期間になります。その段階での動かし方は治療の中で細かくアドバイスさせて頂いています。

ケガの回復期にはこうして休む時にしっかり休むことが必要な時期もあれば、ある段階から徐々に動かした方が早く治る時期もあります。焦らずその時期を見極め、1日でも早い復帰を目指してゆきましょう!