スポーツ復帰のリハビリ手順について

スポーツで骨折、捻挫や肉離れなどのケガをした後は通常、安静→リハビリ→復帰の手順を踏みます。特に下半身の足首や膝の関節を捻挫したり大腿部や下腿部の筋肉を肉離れ(或いは挫傷)した場合などはこの作業を慎重に進めてゆかないと、回復が遅れるばかりかいわゆる「クセ」になりやすい状態になり、同じ箇所のケガを繰り返すこともあるので注意が必要です。

脚の場合、手順としては安静期が終わった後はまず歩行訓練から開始します。最初は包帯など固定したままでゆっくりと、次第に痛みが無ければ固定を外し、更に歩く速さを変えたり坂道や階段などを使って負荷を少しずつ増して慣らしてゆきます。そして歩くことが正常に出来るようになったら関節の周囲の筋力を戻してゆくためのトレーニング、更にはゆっくり走り始めたり前後左右にステップを踏んでみたりダッシュ走行を行うなどして運動に対応できる体を造ってゆきます。

それが出来ればいよいよ競技の専門練習へ。最初は正しいフォームを何度も確認し、基本動作を繰り返しながら運動量を戻してゆき本格的な復帰となります。

こうしたリハビリのプログラムはもちろん個々の回復力や競技の特性で方法が異なりますし、大事な試合が近いかどうかでもやり方が変わる場合もあります。それぞれの環境に合わせてこちらでも適時アドバイスさせて頂きますのでリハビリ時にはお気軽にご相談してください。