ギックリ腰について
あけましておめでとうございます。今年も1年、皆様のご健康のお役立ちに出来る様、粉骨砕身して頑張りたいと思います。宜しくお願い申しあげます。
毎年この時期になるとこちらのコラムでも触れていますが、気をつけて頂きたいので何度でも書いておきましょう。寒い冬の期間内でご注意して頂きたいのがギックリ腰(急性腰痛)です。ある日のある瞬間に突然襲ってくる腰の激痛ですので事前に予測できない場合が圧倒的ですが、こういう状況で発症しやすい・・・というパターンは幾つかございますので、それをご参考に対策を立てて頂ければと思います。
まず、ギックリ腰は 「普段、あまり腰を痛めていない人ほどなりやすい」 という大きな特徴があります。軟部組織の痛みの発症には個人差があり、小さな痛みから始まり徐々に辛くなるパターンもあれば、疲労の蓄積やそれによる筋肉の緊張状態がピークに達した後に、1つを動きをきっかけにして、一気に強い痛みが出てくるパターンもあります。この場合、ギックリ腰は後者ということになります。ですので日常的に腰に負担の掛かる動作が続き、体が疲れたり硬くなってると実感しているけど痛みはまだ無い・・・と思ってらっしゃる方は要注意な状態なのです。
加えて季節的な要素もあります。やはり体が冷えやすい今頃の時期は暖かい時期に比べて発症のリスクは高まってきます。時間帯も日中より早朝の体が一番暖まっていない(硬くなったままの)時間や仕事等、動き始める直後の発症が多く、顔を洗う、靴下を履くなど腰をギュッとかがませる態勢では尚更の注意が必要と言えますね。できれば朝の支度をする前に体が温まっているのが理想的ですので、少しでも不安な方は起きる前に布団の上で腰や股関節の軽いストレッチなどを数分程度でも行い、少しでも硬さをほぐしてから動き始めることが大切かと思います。
ギックリ腰のほとんどはこうした過剰な筋肉の緊張状態が引き金になって発生するもので、その緊張が治療で取り除かれればあっさり治ってしまう方が大半です。ですが、発症中の数日間は本当に時間が長く感じられるほど毎日がとても辛いものですね。ご心配な方は今一度、上記のような心掛けをご確認されてみてください。そして発症してしまったらご無理はせず、お早目の治療を。