今回は骨粗鬆症(こつそしょうしょう)についてのお話です。骨粗鬆症とは加齢やその他の原因により骨の中身がスカスカの状態になって、もろくなる状態を指します。その結果、わずかな衝撃でも骨折しやすくなったり、或いは骨が変形しての関節痛なども起こりやすくなってゆきます。骨粗鬆症はそれ自体がすぐに命に関わる病気ではありませんが、そうした骨折など二次的なケガなどによって寝たきりや要介護状態になることもあるので、細心の注意を払わなくてはいけません。

整形外科等で骨粗鬆症の診断がなされると骨を強くするためのお薬が処方されますが、それを飲むだけでは対策として不十分です。こうした症状では自己管理にてそれぞれの方が対策を取ることも併せて重要になるのです。その大きな3つの柱が、

1、食事
2、運動
3、日光浴 です。

1の食事については骨の一番の栄養素であるカルシウムはもちろん、ビタミンD、Kといったカルシウムの吸収を手助けするものも積極的に摂取した方が良いですし、タンパク質の摂取がおろそかになっても骨密度の低下を助長させてしまいます。それぞれバランスよく、十分に摂って頂きたいです。ちなみにカルシウムの摂取に関しては1日800㎎以上が目標です。日本人は総じてカルシウムの摂取が少ないと言われています。

2の運動。骨を強くするためには一定の負荷を骨に掛ける必要があります。これについては様々な方法があります。ウォーキング、ジョギングなどが出来る環境の方はそうした運動も良いでしょう。高齢者の方などで積極的に体を動かせない方も、短時間でもお散歩が出来れば習慣づけてなさった方が良いですし、家の中でも左右交互に片足で立ってみたり、椅子に座る手前で態勢を止めてみる簡単なスクワットも転倒防止に役立つ運動となります。

3の日光浴は1、2ともそれぞれ関連することですが、ビタミンDは日光に当たることでも体に生成されます。また積極的に家から出る習慣を付けることがすなわち歩く習慣ともなり、運動不足を避けることが出来ます。日光に当たる機会が少ないと骨量が減少し、骨粗鬆症のリスクが高まるので注意しないといけません。もちろん紫外線は浴びすぎるとこれはこれで別の心配も出てきますので、真っ黒に日焼けしないくらいの程々で良いのです。一度なってしまうとこのような対策を講じてもすぐに改善できなかったり、骨量の減少を止められないことがあったりするのがこの症状の難しいところですが、発症する前から(お若いうちから)気に留めておかれ予防してゆくことも大切です。特に中高年以降の女性の発症率は男性よりも高いですので、お気をつけて頂きたいと思います。

院長:本多