繰り返される故障について

スポーツ選手が競技を続ける中で、同じ箇所を繰り返し痛めてしまうことがあります。いわゆる 「クセになる」 というものですね。これには1人1人の選手によって実に様々な多くの理由があります。ある選手はそもそも治っていないのに激しい練習に無理に復帰してしまった結果だったりもしますし、またある選手は競技に必要な基礎体力が無いままに体力以上の練習メニューを常に課せられ、疲労からフォームの悪化を招き、それによって…ということもあります。その他、ウォームアップやクールダウンが足りてない場合もあれば、関節を構成する靭帯や腱が何度もケガを繰り返すうちに緩んでしまったり強度を保てなくなってしまっているケースも多々あります。

どうしてもケガをしてからの療養期間中も気持ちは焦る一方なので、「目の前の痛みを取る」 ことだけに集中しがちですが、やはり目指してゆきたいのは治してゆくのと同時に 「ケガをしにくくさせる体を作ること」 です。そのためには 「なぜ痛めてしまうのか」 をまず見つけなければなりません。特に中学や高校の部活生活は実質2年と数ヵ月と短いものです。その中で練習が思うようにいかなくなるモッタイナイ期間を最小限にするため、体を故障した選手の皆様はケガをした際には是非そうした点を意識しながら療養に励んで下さいね。当院でも治療の際には詳しくお話を伺い、その方その方に合わせた対策を共に考えてゆきたいと考えております。

院長: 本多