2016年度の全国体力テストの結果
毎年この年末の時期にスポーツ庁より公表される、小学5年生と中学2年生の男女を対象とした全国体力テストの結果が先日の新聞に出ておりました。全国平均だと小中の男女とも体力は増加傾向にあり、特に中2女子は調査を開始した年以来の最高値だったそうです。ところが都道府県別で、ここ地元・神奈川県だけ見てみると・・・正直、今年もかなり悲惨な結果になってしまっています。
神奈川県・小学5年生男子 41位/47都道府県
神奈川県・小学5年生女子 46位/47都道府県
神奈川県・中学2年生男子 47位/47都道府県
神奈川県・中学2年生女子 46位/47都道府県
と、ほぼ4部門全部で最下位争いなのですね。これが毎年のように繰り返されてしまっているのです。う~ん・・・ちょっとこれはマズイです。何故にこのような結果になってしまうのでしょうか。新聞記事では神奈川県教育委員会の分析として「都市部では遊ぶ場所が限られるほか、塾に通う割合も高く、体を動かす習慣が身についていない子どもが多い」とのこと。確かにそうなのでしょう。しかしおそらく同様の状況下だと思われる東京都などは、小5男女がともに47都道府県中で18位であることを考えてみても、神奈川県では何かプラスαで特殊な要因が存在し、早急で抜本的な対策が必要な気がするのです。もしもこのような結果がこの先も何十年と延々繰り返されてゆけば、それはすなわち将来の成人病予備軍の増加、さらに言えば中高年以降に足腰の衰えが早まる人口の増加等の懸念と直結してしまいます。私ごときが1人でそれを探求したり解明することは勿論出来ないのですが、どうしたらいいものかなぁ・・・と考えてはしまいますね。「学校が何とかしなければならない」「家庭で何とかしなければならない」と、何処か1つだけに責任を押し付けてそれぞれを切り離してはいけないと思いますし、自治体、各学校、各家庭、スポーツ施設、医療機関、或いは様々なコミュニティが連携し、子供が伸び伸びと体を動かせる環境を作ってゆかなければ、本当の意味での解決にはならないかとも思います。
当院のような接骨院を受診されるお子さんたちは、どちらかというと運動不足の子よりも活発にスポーツをしていてケガをしてしまう子がご来院される率が圧倒的に高いため、これだけ国内ダントツの子供の体力低下が我が県内で起こってしまっているとは全く実感が湧かないのですが、「長い目で・・・」などと悠長なことを言っているのではなく、1年でも早く改善がみられるように願うばかりです。
さて、おそらく年内最後のこちらでのコラムになるかと思います。少し早いですが今年も1年、ありがとうございました。また来年も皆様の健康のお役に立てるよう、頑張ってまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。年末年始の日程は当HPのトップページにて御確認下さい。
院長:本多
(2016年12月16日読売新聞朝刊より)
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