御嶽山の噴火
皆様もご承知のとおり、さる9月27日(土)のお昼前に長野県と岐阜県の境にある御嶽山で突然の大規模な噴火があり、多くの犠牲者を出す山岳事故となってしまいました。紅葉真っ盛りの時期、週末の土曜日、晴天、多くの登山者が登頂しているお昼時・・・というこれ以上ない最悪のタイミングで噴火が起こってしまったのですね。御嶽山はれっきとした活火山ですが有史以降、これまで小規模な噴火活動はあったもののこれだけ大規模なものは一度も無く、寝耳に水のような形での発生となってしまいました。
私も登山が大好きで月に1回程度のペースで登りに行っています。この御嶽山もいつかは登ってみたい候補に入れていた山の1つでした。今回、犠牲となってしまった登山者の方々も同じように山を純粋に愛する方々ばかりだったと思います。そしてこの事故に関しては、登山者の不手際や準備不足などとは殆ど関係の無いもので、自己責任云々といったケースとも全く異なるものです。本当に、ただただ運が悪かった・・・としか言いようがありません。彼ら彼女らの無念さが伝わってくるようで、ニュース映像を見ていてもとても辛いものがあります。
この突然起こってしまった大災害の教訓を生かす・・・というのにも限度がありますが、少なくとも登山の前は事前の天候や現地の状況をつぶさに調べたり、少しでも危険のある場所にはヘルメットを持参したりと、やれることは多々あります。どんな山に登るにもリスクはありますが、それを最小限にするための配慮を登山者1人1人が常に怠らないことが大切かと思います。多くの方々の死を無駄にしないよう、そして二度とこうした悲劇が起こらないように今は願うばかりです。犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈り申しあげます。