中高年の運動について

健康志向の向上により、生涯スポーツとして様々な運動に取り組んでいる高齢者の方々が増えています。

ゲートボールやウォーキングだけでなく、テニス、ゴルフを始めとする球技や、水泳、マラソン、登山、ダンス、筋トレ等々。もうお亡くなりになっていますが以前に当院にご通院していた90代半ばだったお爺ちゃんは毎日プールへ通って泳ぎ、夏になると富士山への登山で元気に頂上まで登ってらっしゃっていましたし、まだ高齢者とは言えませんが、還暦を過ぎた男性の方で100kmのウルトラマラソンを毎年軽々と完走される方もいらっしゃいます。おそらくこれから10年後、20年後にはもっと凄い方々が当たり前のように増えてくるのではないでしょうか。

しかしどれだけ強度の高い運動をするのかは、さほど重要なことではありません。自分とっての適した運動を、いつまでも楽しみながら続けられるかが大切なのです。
その結果として足腰の衰えや内臓の働きの低下などを予防でき、介護の必要も無い健康なお体を維持できればとても素晴らしいことですよね。

もちろんそうした運動を続けてゆく上では日々の健康チェックは欠かせません。定期的な血圧測定や血液検査等のメディカルチェックで体内の変化を知っておくことはもちろん、持病があればうまく向き合ってゆくこと、関節や筋肉等の運動器に故障がある際にも適切な治療を行なうことが大切です。高齢者の方のQOL(クオリティオブライフ:生活の質)という言葉もよく聞かれるようになりましたが、日々のお過ごし方を心身ともにより豊かなものにするため、出来ることから始めてゆきましょう。