クールダウン

先日、スポーツをされてる方の治療の中で、このような質問がありました。

『ウォーミングアップでストレッチするのは分かるんです。けど終わった後も同じようにやらなきゃいけないのは何故なんですか?』

普段の治療やスポーツ大会のサポート中に選手の皆さんの様々なお話をお聞きしますが、確かに皆さん、練習や試合が始まる前は一生懸命アップをされるようですが、終わった後は何もされずにそのまま終了な方が結構多いようなのですね。

クールダウン、とはその言葉通り熱くなった体を冷ましてゆくのが本来の目的です。人間の体は高まった自らの熱を下げてゆく時に、放っておいても自分の体の中のエネルギーを用いて冷ましてゆきます。しかし一生懸命スポーツで体を動かした後、更に体のエネルギーを使ってしまうとどうなるか。当然疲労は残り、ダメージが蓄積してゆきますね。そこでこうしたクールダウンの作業としてゆっくりランニングしたりストレッチしたり、或いはアイシングなどをすることにより、この体のエネルギーを使って自らを冷ますという作業を、 「省エネ」することができるのです。

クールダウンを行なうタイミングとしては出来れば早ければ早いほど良いです。練習の後に行なう5分のストレッチは翌日の15分に相当するとも言われています。
ランナーなら下半身、ピッチャーなら肩やその周辺、といった具合に消耗が激しい箇所から順次お手入れをしてゆくのが望ましいと思います。

今日の疲れは今日のうちに取っておく!そうすることで先々の大きな故障に予防にもなるわけです。ぜひとも大事な「クールダウン」、スポーツ選手は忘れずにお願いします。