熱中症について

この時期になるとこちらのコラムでもよく記事にしていることですが、今年もまた書いておこうと思います。毎日こうして猛暑が続くとやはり気を付けなければならないのは熱中症です。

例年、まだ暑さに体が順応できない梅雨明け後の7月下旬が一番発生件数が多くなります。そしてスポーツの最中に熱中症になる場合は若い10代が圧倒的に多く、仕事中の発生では働き盛りの30~40代、日常生活の中で発生する場合では60代以降の中高年・高齢者が一番多いというデータが出ています。

熱中症に罹りやすい人の特徴としては、

子供 、あるいは高齢者
二日酔いの人
エアコンが嫌いな人
風邪などで発熱している人
トイレが近くなるからと水をあまり飲まない人
下痢をしている人
運動不足の人(肥満気味の人)

などが挙げられます。

熱中症には様々な症状がありますが、暑い環境の中で体温が高くなったり、頭痛、めまい、吐き気といった状態に加え、スポーツ中などは 「腹筋がつる」 など普段めったにつらない場所がつったりし始めたら、要注意と思ってください。

熱中症はあくまでも「予防できる」ものでありますが、発症すると軽度の症状から急に重度に移行する場合もあり、決して侮ってはいけません。重度の熱中症はもちろん周囲の方がすぐに救急車を呼ばなければいけませんが、軽度であればその場で出来る応急処置もあります。屋外あれば涼しい日陰へ、室内であれば冷房の効いた部屋へそれぞれ移動させたり、衣服をゆるめて休む…などですが、一番効率よく体を冷やす方法として 「蒸散法」 というものがあります。

これは常温の水を霧吹きで体全体に吹きかけ、うちわやタオル、服などで仰ぐというシンプルな方法です。その場に霧吹きがなければ水に浸したタオルで仰いであげても良いでしょう。この方法、冷却効果は絶大で簡易的、実用的なものなので、ぜひ覚えておいてくださいね。

まだまだ猛暑は始まったばかりです。ぜひ元気に夏を乗り切ってゆきましょう。